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現場主導で
デジタル化を世界のトップレベルに

トヨタ自動車 TCシャシー設計部 DX推進グループ

第3シャシー設計室室長 傍嶋様

第2シャシー設計室主任 城戸様

第3シャシー設計室主任 久保様

INTERVIEW

2020年4月、コロナ禍や100年に1度と言われるクルマ業界の大変革の波を発端としてデジタル化の重要性が高まりました。
それらに危機感を持つトヨタ自動車TCシャシー設計部様の有志が自発的に集まり、本業と並行して部内のDXを推進する新たなグループが発足しました(以下、「DX推進Gr」)。
全社的なエンタープライズソリューションはITマネジメント部署が管轄していますが、個別ツールの選定は各部門に任されています。この中で、DX推進Grが注目したのが「Backlog」というプロジェクト管理ツールでした。
Backlogの導入により、部署の年間目標管理、個人の目標設定と進捗管理、問題発生時の報告システム、さらには承認プロセスのデジタル化など、多岐にわたる業務改善が実現しました。
このツールは単なる業務管理だけでなく、組織の業務効率化と知見の蓄積にも寄与しています。
今回Backlog導入の背景や弊社Backlogダッシュボード作成サービスご利用のきっかけ等について、ヌーラボ社と共同でDX推進Grの傍嶋様、城戸様、久保様へインタビューを実施させていただきました。

Backlog導入に関する詳細なインタビュー記事はこちら (ヌーラボ社サイトへ移動します)

Backlogダッシュボード作成サービス (以下、ダッシュボード) とは?

Backlogを外部から参照できるしくみ (Backlog API) を利用して、お客様が必要とする情報を集約したダッシュボードを作成するカスタマイズサービスです。
標準のダッシュボードやガントチャートなどをお使いの方で、「もっと詳しくプロジェクトの状況を知りたい」という方や「チーム全体の状況を広く把握したい」という方にご好評いただいています。
 

忙しさが見えていないことからくる不公平感やモチベーション低下が懸念だった

Q1.ダッシュボードの導入を検討された背景について教えてください。

A 
トヨタ自動車は2019年頃に「モビリティカンパニーに変革していく」という打ち出しをしました。つまり従来のクルマ作りだけではなく電動化/知能化やサービスの提供、コネクティッドの充実などもやっていこうということです。これによってメンバーもどんどん忙しくなってしまうという流れになったのです。

それまで課題を項目別にばらして仕事をしてきたのですが、同じ種類の仕事でもある人は2時間、別の人は8時間で仕事が終わるというように個人差が出ていました。その結果、メンバーの時間的負荷を平均化しようというときに「この人はどれくらい忙しいのだろう」というのが分かりにくい状況に陥っていると感じていました。

したがって、いままでの項目管理だけではなく時間管理も導入しないと、忙しい人と余裕がある人の差が出てしまうなと。これは不公平感にもつながりますし、モチベーション低下の原因にもなりかねません。

このことから時間的負荷をデータで定量化する必要があると考えました。そこでヌーラボさんと相談したところ、オープントーンさんを紹介してもらい、Backlogダッシュボード作成サービスを使うことにしたのです。

城戸様

 課題解決にBacklogダッシュボード作成サービスをお選びいただきありがとうございます。今回は忙しさの
可視化をテーマとして、
プロジェクト横断で担当作業時間を集計、可視化するダッシュボードを作成しました。

画面のイメージ
標準機能では搭載されていないプロジェクト横断の集計もカスタマイズで実現。
絞り込み条件やデータエクスポート機能も必要なものを必要なだけ搭載。

導入後の期待感は大。今後は業務遂行能力や稼働のばらつきの可視化を

Q2.ダッシュボードを実際に利用されてみての感想や、今後の展望などを教えてください。

A 
まだ導入から日も浅いのですが、簡単なアンケートを取ったところおおむねポジティブで役に立ちそうだという期待感は大きいという結果でした。また、工数入力のルール化 (間接業務や定例会議などの工数入力要否、入力粒度等) が必要などの意見も集められました。

今後の展望という点では、今回追加した機能の中でグラフに利用したデータをExcelに出力するというものがあるのですが、その数字を元に個々人の課題完了までにどの程度リードタイムが掛かっているかなどを分析することでメンバーの業務遂行能力を見えるようにするというような構想があります。

あとはまずすべてのタスクを積み上げて、それを週次の単位で見たときに、無理がないか・メンバー間で稼働にばらつきがないかみたいなところが可視化できるようになれば、マネージャーとメンバー双方にとって理想かなと考えています。

久保様

導入間もない中でも、既にポジティブな反応が得られているというのは素晴らしいですね!得られたデータの活用も楽しみです。

DX推進Gr様が実施したアンケート結果より

サンプルツールを加工していくことで要望を実現

Q3.導入にあたって不安はありましたか?

A 
普段は自動車業界以外の方に連絡する機会が少なく、他業種の方に当社のニーズをスムーズに理解していただけるか不安がありました。

今回はオープントーンさんのホームページで事例として紹介されていたWorkload Summaryを元に、それを加工するという形でこちら側がやりたいことができないか?という風に相談したのがスタートでした。

やり取り自体はこちらから「サンプルツールのここを変えたい」のような資料を出して、それについて2、3回オンラインで打ち合わせをして進めました。真摯に対応いただき感謝しています。

傍嶋様

傍嶋様、城戸様、久保様、貴重なお話をありがとうございました!

本サービスではサンプルを実際に触っていただきヒアリングを重ねるような、お客様の業界を問わず常に伝わりやすい方法を選択できるよう心がけております。

本記事をお読みいただき、ありがとうございました。
ダッシュボード作成サービスに興味をお持ちいただけた方は、下記よりお問い合わせください。

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