エンタープライズ ソリューション カンファレンス レポート
エンタープライズ ソリューション カンファレンス レポート
2014年6月20日、エンタープライズ ソリューション カンファレンス(第15回ITテクニカルセミナー)を開催しました。
今回は「エンタープライズ ソリューション カンファレンス 〜IT Technical Seminar V15〜」と題し、実装からシステム開発全体のあり方まで様々なノウハウ共有・議論の場として開催させて頂きました。ユーザーサイドからベンダーサイドまで多くの関係者に広くご満足頂けるカンファレンス作りを目指しました。
まずは弊社社長の佐藤より、当カンファレンスにかける思いを乗せてご挨拶させて頂きました。
今回はカンファレンスの名の通り、ご参加いただいた皆様と共に、各講演での質疑応答から懇親会の時間に至るまで、有意義な情報・意見を交換させていただくことができました。
今回のレポートを読んでいただき、次回のセミナーに少しでもご興味をもっていただけたら幸いです。
講演内容
- 【注記】
本ページでご提供する資料・情報は技術交流の意で公開するものであり、商用利用をはじめ個人的な目的以外での利用は認めておりません。また、内容については一切責任を負えませんのでご了承ください。
SDN フレームワークの解説と、OpenFlow コントローラのプログラミングおよび実演
【講師】株式会社オープントーン 金融ソリューション事業部 菱野 孝史
Software Defined Network(SDN)とは、簡単に言うとネットワーク機器からパケットの制御を実施する機能を切り離し、
ソフトウェアでネットワーク機器を制御するようにした技術です。
今回は、今年 2 月に"Hydrogen"として正式版が発表されたOpenDaylight という SDN フレームワークを使用して、
ネットワーク・コントローラ・アプリケーションを作成し、実際にネットワーク機器を制御する実演を実施します。
【社員コメント】
SDNフレームワークを活用することで、ネットワーク機器を容易にソフトウェアで制御できるということを、実演を交えて解説していました。
ネットワーク機器構築の効率化を考える上で、ぜひ身につけておきたい知識です。
- 当日の説明資料(PDFファイル)
30 代後半から無料で英語を学ぶ方法
(おまけ:プログラマとして定年迎えたのにも関わらず Scala にちょっとチャレンジしてみた)
【講師】株式会社ヌーラボ 代表取締役 橋本 正徳
グローバル、グローバルと叫ばれて久しい情報技術産業界ですが、グローバルでやっていくための最初の壁である言語。
特に第二言語としての英語はできると違った体験ができるツールとして、是非、身につけたいところです。
僕自身、すでに歳をとってしまった 30 代後半から英語学習にトライして、少しずつ出来るようになってきましたので、その学習方法をご紹介します。
また、おまけとして、プログラマとして定年を迎えたにも関わらず Scala にもトライしてみましたので、そのご報告も兼ねて。
【社員コメント】
英語を勉強することで、仕事の幅が広がるなどいいことがあるということを、冗談を交えながら語っていただきました。
英語は机の上での勉強するのではなく、環境を変えてみるのも一つのやり方だという提案は必見です。
まだ遅くない、何歳でも英語の勉強にチャレンジできるんだという気持ちにさせて頂けました。
- 当日の説明資料(PDFファイル)
ユーザビリティとは何か?ユーザーが使いやすい画面のデザインを考える
【講師】株式会社オープントーン 業務ソリューション事業部 山口 貴也
システム開発において、デザイナーではない開発者が設計する画面デザインは必要最低限の機能を配置するだけのものになる ことが多く、ユーザーが使いやすい画面デザインという意識は置き去りにしてしまいがちです。
しかし、その画面を使って日々の業務を行うユーザーにとっては、画面の見やすさ、使いやすさという要素は、そのまま日々の作業効率に直結してくるものであり、 決して軽んじられるものではありません。
ユーザーにわかりやすく、使いやすい画面をデザインするには、必ずしも専門のデザイナーのスキルやセンスが必須というわけではありません。
この講演では、アクセシビリティとユーザビリティの違いの説明から始め、ユー ザーにとって使いやすい画面デザインを作り上げるためのデザイン・ノウハウについて解説していきます。
【社員コメント】
ユーザにとって良いデザイン、悪いデザインを実例を用いて説明して頂きました。
「型」を身に着けることで、誰でも使いやすい画面が作れるということを理解できました。
デザインができるシステムエンジニア、目指していきたいです。
- 当日の説明資料(PDFファイル)
ビジネスを加速せよ!業務効率化を促進するワークフローシステムとは? 〜オープンソース「Activiti」によるワークフローシステムの構築技法〜
【講師】株式会社オープントーン 金融ソリューション事業部 部長 畑中 貴之
ビジネスのスピードアップ、低コストへの高い要求。昨今、ビジネスにおける業務を効率化させるための要求は高まるばかりで す。
それもそのはず、WEBサービスをはじめとしてビジネスのスピード感覚は10年前とは比較もできないほどに加速されてきまし た。
このような業務を効率化する上で、業務の流れの見える化や見直しそしてそれを支えるワークフローシステムの構築もスピードアップ、低コストを実現させていく必要があります。
そして我々、システムを提供する側の使命でもあります。
この講習ではオ ープンソースのワークフローエンジンである「Activiti」を利用して、業務効率化を促進するワークフローシステムの構築技法を紹介し皆さんと一緒に業務効率化について考えていきたいと思います。
10 年にわたり銀行の業務フローシステム開発を支えてき た現役のプロジェクトマネージャが講師を務めます。
【社員コメント】
「担当者が登録した情報を、承認者がチェックし、部長が最終OKを出す」という良くある業務の流れを、ワークフローエンジンを用いると簡単に実現できるという内容でした。
実在する社員をモデルにしてストーリー仕立てで演じており、わかりやすく解説していただけました。
ワークフローエンジンのメリットをお伝えするだけではなく、導入するにあたる課題も解説して頂き、実践的な内容でした。
- 当日の説明資料(PDFファイル)
"ビジネス(サービス)"を見据えた要件定義・システム設計 〜「ライト、ついていましたか?」〜
【講師】日揮株式会社 鈴木 健司
【講師】株式会社オープントーン 業務ソリューション事業部 部長 高田 淳志
私たち業務ソリューション事業部では、主にお客様組織のバックエンドを支えるシステム開発を通じて、業務効率向上を含めた ビジネスニーズを実現するお手伝いをさせていただいています。
今回は、日揮株式会社様にて現在ご活用中の e-Learning システム "J-COLEGE" を題材とさせていただき、
「要求開発・要件定義時に立てた仮説はどの程度、機能しているか?」 「ニーズとシステムのギャップはどう発生し、どう対応してきたか(しているか)?」等について、現在進行形の「振り返り」をご紹介したいと思います。
開発ベンダー側の偏った情報発信にならないよう、今回は、J-COLEGE の導入から運用までを統括・担当されている日揮株式会社 鈴木様との共同セッションという形にさせていただきました。
「Worldwideな厳しい競争を勝ち抜いている企業が求めるものとは?」という視点からもいろいろなお話をさせていただく予定です。
【社員コメント】
e-Learningシステムを開発し運用するまでを、様々なエピソードを交えて語っていただきました。
日揮株式会社様はグローバルで活躍する企業である為、ネットワーク環境が良くない等の制約がございます。
様々な制約がある中で、どのようなシステムを作れば、現場の方に有効利用して頂けるのか。ユーザ側、システム側、双方の視点で討論していました。
今から準備しておきたいこれからの開発環境
【講師】アトラシアン株式会社 エバンジェリスト 長沢 智治
ソフトウェアがビジネスに大きな影響力をもった今日、ソフトウェア開発の現場の資質が問われています。
このセッションでは、アジャイル コンセンサス、DevOps のような協調が求められる現場にとって忘れてはならない資質である開発環境についてのエッセンスを、ガートナーの調査レポートでもリーダーに位置づけられているアトラシアン株式会社のソリューションでの具体例とデモンストレーションを交えてお伝えします。
ソフトウェア開発現場に課題を感じている、 もっとよいやり方を模索している開発者、マネージャ、経営者の方はぜひご参加ください。
デモンストレーションでは、注目の分散バージョン 管理 (DVCS) の Git を活用し たシンプルな開発ワークフローでのプロジェクト運営についてご覧いただく予定です。
【社員コメント】
確固としてビジネスモデルがあって、それをシステム化するという時代は終わり、ビジネスの変化にシステムが柔軟に対応することが必要となっています。 その変化にどう対応していくかということをデモを通じて実演していただきました。 開発のやり方をどう変えていくか、考えさせられる内容でした。
- 当日の説明資料(PDFファイル)
最後に、弊社の小島より締めの挨拶をさせて頂きました。
当カンファレンスで学んだことを一つでも持ち帰って頂けたらという話をいたしました。
今年は、ICタイムリコーダーを用いて、受付をさせていただきました。
こちらが来場者用カードで来場者情報が登録されています。タッチするだけで受付を行うことができました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
ここまで読んで下さった皆様、次回は会場でお会いいたしましょう!