現場で働かれている方、特に長い期間にわたって同じ場所・システムに携わる方にとって大きな問題の一つに「モチベーション」の維持があると思います。
自分の興味ある分野ややりがいなど、うまくリンクして日々が楽しくて仕方がないということであれば問題ないと思います。一方、夜遅くまで勤務が続くとか、場合によっては自責ではないことで障害の対応にあたるなどたまにやるせないことに出会ったりもします。
マネージャの役割の一つにそういったメンバーに対するケアがあると思いますが、現場全体でそういったケアができると素晴らしいなと思います。
実は先日、現場にて「表彰式」というものがありました。
これは日々表に出ているリーダーではなく、裏側でシステムを支えているメンバーの方を対象に表彰するものでした。また表彰にあたってはあらかじめユーザー内部でアンケートを実施して、複数回にわたって協議を行うという手間をかけていました。
表彰式当日は夕方にいったん業務を止めてもらい、100人以上も人がいる前でバイネームでPowerPointのスライドに映し出されての表彰です。しかも表彰するのは親会社の副社長自らです。
表彰のポイントもすばらしく日々の自分の担当範囲を超えて、改善にあたったり、障害を未然に防いだりというより積極的な姿勢を見せた方を対象にしています。
いかがでしょうか?
表彰された方はもちろんうれしいと思いますが、それ以外の方にとっても現場のメンバーを大切にしてくれているというユーザの姿勢が伝わると思いませんか?
実際、私たちのチームのメンバーからも「次はもらえるよう頑張ります!」という言葉をもらっています。
より価値の高いシステムを作るためには「人の力」が必要ですし、それをどうやって引き出すか?、プロマネの大切な仕事の一つだと思います。