お客様の要求に対して、システムで実現方法を定義するフェーズ、それを「要件定義」と捉えます。その後要件で定義した事項を実現するための仕組みを考える「方式設計」や画面、機能、DBなどの「外部設計(基本設計)」へとフェーズが移行していきます。よくある話で「要件に入っていません」とか「これは仕様です」とかお客様との認識相違がテストフェーズで出てきたり、「○○までに要件を決めていただかないと開発に着手できません」といった声も現場では上がったりします。 でもそれでいいんでしょうか? お客様も決して要件を決めようとしないわけではなく、関係者と調整したり、開発側へどのような提示をすればよいかをわからないだけではないでしょうか? それならば要件フェーズを一緒になって考えていこうじゃないですか!!という趣旨のテンプレートがこの「要件定義シート」です。 開発側にとっては決まりきったことをいちいち課題表に起こす必要もなくなります。またユーザ側にとっても開発へ要件を定義する際にどのような情報を渡せばよいかということがわかります。 注意事項としてはこのシートは主に画面を中心とした「機能要件」にターゲットを当てています。要件には機能要件以外にも非機能要件やプロジェクトにまつわる要件などもあります。最終的に要件は「要件一覧表」として管理することが望ましいと思います。