雑談のススメ

K.Mです。

ある人にとってはとても簡単、ある人にとってはとても難しい、雑談のお話です。

喫煙室での雑談

あるセミナーで、喫煙者ばかりのプロジェクトはうまくいくことが多い気がするという話を聞きました。
「仕様は喫煙室で決まる」という格言(?)があるように、喫煙室でリラックスしながらの雑談を通して各人の思いや情報が共有され、一つの方向に集約されていくことは実際にあると思います。

ちなみに私はタバコが大嫌いです。でもプロジェクトの関係者が喫煙者なら休憩時間のタバコに付き合うことがよくありました。あの煙を吸わされることは苦痛以外の何物でもありませんが、十分な対価はありました。
ちょっとした雑談から、実は・・・なんて話になり、そこに別の人が加わり、大事な話だから他の人も加えてブースで話しますか、ということがよく起きていました。

改めて聞くには気が引けるような些細な疑問、ちょっとだけ引っ掛かっている心配事、公式の場では言い出しづらいような本音、あれってどうなったんだっけ?といった他人の状況の確認。
一つ一つは小さいことかもしれませんが、そのようなことの積み重ねがプロジェクトを守ります。

ただ、今となってはちょっと時代遅れですね。

最近雑談してますか?

某有名企業では、毎朝8:00に雑談するためだけに役員が集まるそうです。会議ではなく雑談ですよ。高給取りが毎朝集まるのでコストはとてもかかるのですが、雑談にそれだけの価値を見出しているということです。

最近プロジェクトメンバーと雑談をしたのはいつですか?
顧客や発注先とはどうでしょう?
最低限の指示や報告だけ、なんてことはありませんか?

プロジェクトにおいても雑談する機会を意識的に作ることが必要です。作らない限り雑談する機会なんて無いのです。

雑談する機会

  • 昼食に行く。
  • 飲みに行く。

ぱっと思いつくのはこんなところでしょうか。

昼食に行くにしても、外食は高いし混んでるし、弁当持参な人も多いです。第一、昼休みなんだから好きにさせてほしいですよね。
飲みに行くにしても、お金はかかるし帰りが遅くなるし、お酒が好きではない人も多いです。第一、業後なんだから好きにさせてほしいですよね。

意外に難しいです。

そういえば雑談する機会がもう一つありました。

話しかける

あなたは会話が好きですか?簡単に話しかけられますか?
もしそうであったならとても羨ましいです。

友達でもない相手(特に上司や顧客)に話しかけることはかなりのハードルです。
事前に綿密にシミュレーションして、意を決して話しかける時の緊張感。あれほど嫌な瞬間はそうはないです。
できるなら避けたい。すすんで自分から話しかけたいなんてとても思えません。

だから、上の人にお願いです。
くだらないことでもよいので、気軽に笑顔で下の人に話しかけてください。
例え会話が苦手だったとしても、下が上に話しかけるよりはるかにハードルは低いです。
続けていくうちに、小さいけれど大事な情報をぼろぼろと話してくれるはずです。

それから、下の人にお願いです。
何の脈絡もなく上の人が話しかけてきたら、その意を汲んで少しだけでも付き合ってあげてください。
叱るきっかけを伺っているわけでも評価したいからでもありません。
ただあなただけが抱えている小さな何かを知りたいだけなのです。