第2回 "dhtmlxGrid"のセットアップ
第2回 "dhtmlxGrid"のセットアップ
連載二回目となる今回は、dhtmlxGridを使うための準備をしたいと思います。準備といっても、難しい手順はありません。簡単に、dhtmlxGridのことを知っていただき、その上で使用するための準備は行うだけです。
dhtmlxGridについて
dhtmlxGridは、DHTMLX社が提供するJavaScriptライブラリ製品のひとつです。dhtmlxGridのほかに、データツリーを実現するdhtmlxTree、dhtmlxGridとdhtmlxTreeを融合させたdhtmlxTreeGrid、ダイアログウィンドウを作成できるdhtmlxWindowsなどがあります。
図1. dhtmlxGridトップページ
dhtmlxGridには、豊富なサンプルと詳細なドキュメント(英語)が用意されています。おおよそのことはサンプルで実現されているので、参考にすると良いでしょう。
ライセンスについて
dhtmlxGridにはいくつかのライセンス形態があるので、簡単に説明しておきます。
- GPL
- Commercial
- Enterprise
下記にて、それぞれのライセンスに関する簡単な説明を行いますが、詳しい内容は公式サイトをご覧ください。
GPL
開発者の同時利用者数や、ライブラリの適用サイト数に制限はありませんが、機能制限やサポートを受けられないなどの制約があります。
GPL Licenseに基づいたOpen Sourceです。
Commercial
開発者の同時利用者数や、ライブラリの適用サイト数に制限はありますが、機能制限がなくサポートを受けることができます。
有償となっており、価格は$199です。
Enterprise
開発者の同時利用者数や、ライブラリの適用サイト数、利用できる機能に制限はなく、サポートを受けることができます。
有償となっており、価格は$449です。
本連載では、GPLライセンス版を使用いたします。
dhtmlxGridダウンロード
それでは、dhtmlxGridをダウンロードしましょう。
まずはダウンロードページにアクセスします。
図2. ダウンロードページ
ダウンロードページの中程に、dhtmlxGridのダウンロードリンク(図 3 ダウンロードリンク)があります。「Download」をクリックして、dhtmlxGrid.zipを適当な場所に保存してください。
図3. ダウンロードリンク
保存したファイルを解凍してみましょう。
図4. 解凍したファイル
dhtmlxGridフォルダが本連載で使用するファイル群になります。dhtmlxGridフォルダの中身を見ると、以下のファイル(やフォルダ)で構成されています。
codebase
ライブラリ本体のファイルが格納されています。dhtmlxGridの機能を使うときは、このフォルダのライブラリを参照します。
samples
dhtmlxGridのサンプルになります。すべての機能について網羅されており、非常に充実しています。実装の参考にもなるでしょう。
sources
dhtmlxGridの各ライブラリのソースコードになります。dhtmlxGrid自体は、コード圧縮されており非常に読みづらいため、ソースコードを参照したい場合は、このフォルダに入っているファイルを参考にするとよいでしょう。
readme.txt
コピーライトが記述されているファイルです。
これで、dhtmlxGridを使用する準備が整いました。前置きが長くなってしまいましたが、次回からはいよいよ、dhtmlxGridを使って簡単なデータグリッド機能の実装を行っていきたいと思います。
おわりに
連載の第二回目はいかがでしたか?なかなか実装が始まらなくて、もどかしく思われている方もいらっしゃるかと思います。
次回からは、簡単なサンプルアプリケーションを通して、実際にdhtmlxGridを使ったデータグリッド機能の実装に入っていきます。読者の皆様には、dhtmlxGridのデータグリッド実現容易性や、機能の充実さを体感していただけたらと思います。
第2回 おしまい
※.記載されているロゴ、システム名、製品名は各社及び商標権者の登録商標あるいは商標です。