こんにちは、Hです。
みなさんの現場では「スーパークールビズ」は導入されていますか?
普段スーツを着ている身としては、いきなりカジュアルな格好してきてもいいよ
と言われてしまうと、さて何を着ていこうかな?と迷ってしまうことも多いと思います。
私もかくいう一人です。というわけで先日、下記の本を購入してみました。
せっかくなのでカジュアルのラインアップを見直して、「スーパークールビズ」を
楽しんでいきたいですね。
今日は普段からカジュアルなI君の仕事の姿勢をご紹介しようと思います。
■依頼した作業の結果
I君にはいろいろな作業を頼みます。
サーバの構築、運用方針の策定、ブログの更新、システムの保守、新規システムの開発、新人メンバーの構築などなど。
依頼の仕方もそれぞれで口頭で依頼したり、メールで依頼したり、Wikiのページ経由で依頼したり。
でも結果はとある法則で一定なのです。
それは何かというと作業の過程が「記録」に残って結果を返してくれることなのです。
私は基本的には作業の結果を見て、その作業を終わりにするか、もしくは追加の依頼をするかを判断していきます。そのため作業の過程についてはそれほど確認しません。
でも同じ作業を再度行うことになった場合、もしくは別の人に依頼しようとした場合、
この作業記録がとても貴重なものになります。場合によっては作業そのものを自動化するためのインプット情報となるわけです。
そういうこともあり、I君に作業を頼むときはとても安心して任せられます。
■記録はチームの財産に
現場でもよくありますが、「○○やっといて」と依頼することがあります。
昔からいるメンバーであれば、それは「暗黙知」として実行してもらえます。
しかしながら比較的新しいメンバーだと「○○」ってどうすればいいんだろうということになります。
知っている人に聞きながらやってもらえればそれでいいのですが、知っている人も「記憶」があいまいな部分もでてきたりします。そこで現場ではWikiに極力手順を記録するようにしているわけです。「記憶」があいまいでも「記録」をみることで、「記憶」を取り戻したり、「記録」をブラッシュアップしたりすることができます。
今はこのWikiはチームにとっての財産で、これなしでは他ベンダー含めて、作業が回らなくなりつつあります。
■まずは作業の洗い出しから
とはいえ、なんでもかんでも手順を作るかというそうではなく、手順を残す作業を決めて、きちんと記録していくことが大切だと思います。
先日、「システム開発のためのWBSの作り方」を購入したのですが、そこでWBSを作成するには「タスクの洗い出し」の前の準備作業とフェーズが進むごとに作業を詳細化する「ローリングウェーブ法」が効果的であるというように記載されていました。
現場では「標準WBS」に取り組んでいますが、各タスク(ワークパッケージ)の手順をできるだけWikiもしくはそこからのリンクでまとめるようにしています。逆に言うと標準WBSにのってこない作業は、開発外作業という形にして残すもの、残さないものを分けています。たとえばよくある依頼作業、事務作業は手順にしていますが、突発的な作業は手順にしていません。都度考えなければいけないからです。
このように記録に残すと決めたら、じゃあどれを残そうか?と取捨選択することでチーム内での共有速度が変わっていくと思います。個人レベルの単位ではI君のようにすべて残しておけばどう転ぼうとも安心ですね。
■知識・文化は引き継いでいくもの
そんな取り組みを始めてから3年近くたとうとしています。
その間、チーム内もメンバーの入れ替えなど多数ありましたが、開発作業はいつも品質を気にしながら進められています。
諸先輩が残した記録が新しい世代に引き継がれつつ、ブラッシュアップされつつ、品質を大切にする文化が構築されています。
私自身、将来、新しい世代にバトンタッチした際もこの文化が引き継いでいかれるといいなと思います。