こんにちはKoglenです。
【No.60】の記事で紹介させていただきました「プロマネ会議」参加者が交代で「プロマネ日誌」を更新してくことになりました。
私はPM歴3年目で現在、海外エンジニアを抱える銀行の開発現場でPMを担当しており、日々の業務で感じたことや想いをなどを書かせていただこうと思っていますのでどうぞよろしくお願い致します。
そんな私の記念すべき「プロマネ日誌」の初投降は”チームビルディング”についてです。
高校野球や高校サッカーなどで監督が変わることでチームが大きく成長したという事例を耳にすることがあると思いますが、これは監督が目指すチームの方向性や各メンバーに求めている役割がしっかりと伝わり、各々がチーム、個人の目標に対して自分の頭で考え努力することでこのような事象がおきるのではないでしょうか?
私のチームとしての理想像がまさに上記のような環境、雰囲気をつくることにあります。
そこで今回は一部実現できていないことも含む形ではありますが、私が理想に近づくためにチームビルディングにおいて重要だと考えている4つのポイントについて書こうと思います。
前提としては、10名程度のメンバーが客先に常駐し、顧客から依頼された案件に対して要件定義からリリースまでの全工程を担当するような現場を想定しています。
1.)目標を共有すべし
まず現場で求めらているスキルや役割をメンバーに伝えます。
また、担当するタスクの他に顧客へ改善、提案できることは小さいことでも取り組む姿勢を持って欲しいことを伝えます。
これで大まかに顧客とPMの求めているポイントは伝わります。
これは少し欲張った要求だとは思いますが、せっかく一緒に仕事をするのだから少しでも一緒に成長できた方がお互い幸せだと思います。
メンバーが改善、提案したいと考えた内容を一緒に考え、顧客に伝え実践することで何がしかの結果をもたらすことができればそこにはチームとしての絆が、顧客には信頼感が生まれることでしょう。
2.)メンバーのスキルを把握すべし
今のチームでは作業内容が異なるために行ってはいませんが、前のチームでは、新メンバーのためにアーキテクチャーとプロセス理解のためのオリエンテーションを用意していました。
約1、2週間程度かけて、簡単な要件定義書をもとに小さなプログラム(入力⇒確認⇒完了を持つ1つの機能)を作成し、現場のプロセスに準拠した単体テストまでを実施してもらいます。
【参考】 オリエンテーションの内容
- プログラム作成
- コード規約を把握する
- FrameWork、Toolを把握する
- モジュール管理手法を把握する
- 単体テスト
- テスト手法を把握する
- テスト結果をドキュメントにまとめる
- その他現場独自のルール把握
このオリエンテーションは新しいメンバーが現場に馴染むという以外に、メンバーのスキルを把握するよい材料になるという側面があるのでお勧めです。
3.)コミュニケーションがとりやすい環境をつくるべし
まずは当日の業務が終了し帰宅する前に日報メールを送ってもらいます。
そこで特に3でそのメンバーの思考や抱えている問題をチェックすることができます。
【参考】 日報メールの項目
- 今日のタスクと進捗
- 明日以降のタスク
- 困ったこと、問題点、他愛もないエピソードなど
そしてチーム全体で集まって情報を共有するミーティングを実施します。
ここでは案件の進捗共有や問題点に関するディスカッションを主な目的とし、問題点に関しては解決策まで検討できることがゴールになります。
4.)チームと共に個人の成長を考えるべし
チームと共に各メンバーも成長していけるように、ある程度は”タスクをまかせる”ことが重要だと私は考えています。
そこで以下のようなステップを何度か繰り返します。
- まずは一緒にタスクを行う。
- その後同様のタスクをまかせ、結果をレビューした後に指摘事項に対して何故指摘したかもあわせて対面で伝える。
- 指摘事項があれば修正した結果を再度レビューする。
これは設計でもプログラミングでもテスト計画でも有効な手段であり、重要なことは指摘した理由をしっかりと相手に伝えることです。ただの指摘だけだと指摘されたのでやったという事実しか残りませんが、背景を伝えることでより理解が深まります。
理解が深まれば自分の頭で似たようなシチュエーションのものであれば対処できるスキルが身につくと私は考えます。
こうすることでメンバーの視野を広げ、言われたことだけやるのではななく各個人が考えることができるチームになると思います。また自分で考えて実行したタスクには自ずと責任が生まれるため、その案件が成功すれば自信につながります。
最後に
いかがだったでしょうか?文字ばかりで読みにくいよと言う声が聞こえてきそうです・・・
実際に文字にしてみるとう~ん。普通だなと思う事ですが実践して継続するとなるとなかなか難しいことだと私は思っており、今後の成果も含めてこの「プロマネ日誌」で成功例、失敗例など含めてご紹介していきます。
それではまた次回。